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9月13日
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私は福田総理の辞任のカタチをたいへん残念に思っています。3年前の衆議院選挙(郵政民営化選挙)で、

国民は自民党に衆議院の3分の2以上の議席を与えてしまいました。安倍内閣の時には、教育や憲法にまで国家主義的な色の濃い改変が

声高に歌われ、強行採決の連発で、危うくそちらに国が舵を切りかけるところまでいきました。

しかし福田総理に代わってから、(相変わらず3分の2を握っているにもかかわらず)そうした色合いがすっかり影を潜めていたのは、

福田総理の思想や人柄によるところが大きかったと思います。

 

おかげで近隣諸国との関係も(くだらないプライドのためだけに硬直化せずに)穏やかな関係が維持されました。

しかし辞任のカタチにはがっかりしました。アメリカにものいえないまま、自民党の生き残りが最優先されたことが明らかだからです。

 

今、自民党総裁選だか何だかのお祭り騒ぎがマスコミを利用する形で起こっているようですが、「(テレビを主とし)マスコミに顔が売れれば、

選挙も楽勝」とは国民もなめられたものです。

 

私は、私たち国民に必要なのは、官僚とアメリカを聖域とした政治の現状を打破し、自分たちに必要なものは自分たちでそのあり方を考えて、

物事を試行錯誤しながら進めていくことのできるシステム改革だと思います。

その意味で、大筋では大阪府の橋下知事の姿勢が国政にも必要だと思います。

教育委員会なんて必要なんでしょうか。社会保険庁は仕事をしているんでしょうか。農水省は米の管理をちゃんとしているんでしょうか。

未来へのビジョンを持っているんでしょうか。

それぞれの現場でもっと先の未来が見えている人物がいるのではないでしょうか。そういう人たちの持っているアイディアが形になって

いくような行政の在り方でなければ、今のトンチンカンで成果のあがらない行政によって財政が逼迫していくだけではないでしょうか。

 

私は、日本の首相には、国民生活の未来へのビジョンを持ち、官僚やアメリカと対等にものが言える人になってほしいです。

その点で、今回の自民党の候補者はすべて落選です。後藤田正晴さんがご健在だったら首相になってもらいたかった。